※この記事は、メルマガクチコミナビの編集部が、公式サイトの情報(2026年11月時点)をもとにまとめています。
ネットショップを始めたころは十分だったカートが、商品数や販売先が増えるにつれて窮屈になってくる。そんな場面は珍しくありません。海外のお客様にも売りたい、法人向けの取引も始めたい、複数のブランドをひとつの管理画面で扱いたい。こうした要望が重なると、ECカート選びは一気に難しくなるでしょう。
この記事では、ECカートの「BigCommerce」を取り上げます。編集部が公式サイトで確認できた機能と料金の表記、使い始めの流れを整理しました。どんな事業者に合いそうか、申し込む前に何を確かめておくとよいかも、あわせてお伝えします。
BigCommerceとは?
BigCommerceは、オンラインストアを作って運営するためのECプラットフォームです。公式サイトは「Commerce built for momentum.」という言葉を掲げ、ブランドや地域、販売チャネルをまたいだ買い物の場を、拡張しやすいひとつの仕組みで支えると説明しています。サイトのフッターには、BigCommerce Pty. Ltd. の著作権表記が確認できました。
公式サイトは英語が中心で、国や地域ごとのページが用意されています。編集部が確認した地域の一覧には、米国、豪州、ドイツ、フランス、インドなどが並び、日本は見当たりませんでした。日本語での案内がどこまであるかは、申し込む前に公式サイトで確かめたいところです。
想定されている使い方は幅広く、公式は用途別のページとして「Small Business」「Emerging Brands」「Enterprise」「B2B」「Wholesale」「International」などが案内されていました。小さなストアから大きな組織の取引まで、同じ土俵で捉えているのでしょう。
BigCommerceの主な特徴
画面で組み立てることも、コードで広げることもできる
公式は、店舗の見た目をドラッグ&ドロップで組み立てられると案内しています。コードを書かずに作り込める一方で、より自由に作りたいチーム向けには、APIとコードに触れられる環境が用意されているそうです。
チェックアウトは1ページで完結する形が基本で、デジタルウォレット、ワンクリック決済、後払いなどに対応するとの説明も見られました。商品のバリエーションやセット販売、構成の複雑な商品も、買う側にはわかりやすく、売る側には整理しやすい形で扱える、というのが公式の言い分です。
商品情報を複数の販売先へつなげる
商品フィードの管理機能として、Feedonomicsという仕組みが紹介されています。公式によると、150以上のマーケットプレイス、ソーシャルコマース、広告チャネルへ、商品データを同期・自動化・最適化できるとのことです。
海外展開を考えるなら、多言語・多通貨の機能も気になるのではないでしょうか。公式の料金ページには、100以上の通貨で支払いを受けられる旨の記載があります。ひとつのストアで複数の市場に向き合えるかどうかは、販路を広げたい事業者にとって大きな判断材料になるでしょう。
BtoBの取引に向いた機能
法人間の取引向けには、取引先ごとの価格や商品、条件、支払い方法を出し分けられる機能が挙げられています。見積もり、再注文、請求書の支払い、アカウント管理を、営業担当者を介さずに買い手が自分で進められる点も特徴として示されています。
購入の承認フローについても、買い手側の役割や権限、ワークフローを設定でき、注文が止まらないようにする設計だとのことでした。BtoCとBtoBを同じ場所で動かしたい事業者は、この部分を詳しく見てみるとよさそうです。
決済・連携・AIアシスタント
決済については、手数料のかからない「Embedded Payment Providers」が20社以上、利用できる決済ソリューション全体では130以上あると案内されています。定期購入のような標準から外れた販売形態にも対応するとの記載もあります。
外部サービスとの連携は、ERP、CRM、PIM、WMSなどをつなぐ600以上のインテグレーションが紹介されていました。アプリは1,200以上、さらにストア運営の質問に答えたり業務を手伝ったりするAIチャット「Companion」も用意されています。
BigCommerceが向いている人・向いていない人
公式の説明から読み取れる範囲で、合いそうな人とそうでない人を整理します。あくまで編集部の推し量りなので、最終的な判断は公式の情報と照らして行ってください。
向いていそうな人
- 複数の国や言語、通貨で販売する構想があるストア運営者。
- BtoCとBtoBを、ひとつの仕組みでまとめて運用したい事業者には、合いそうです。
- 在庫や基幹システム、CRMなど、既存の仕組みとつなげて使いたい担当者。
- 商品データを複数の販売先へ配信して、露出を広げたいチームにも、向くでしょう。
- 画面で組み立てつつ、必要に応じて開発も入れたいという方針の会社。
向いていないかもしれない人
- 日本語の画面とサポートを最優先に考えていて、英語の情報に抵抗がある人。
- ごく小さな規模で、まずは機能を絞って手軽に始めたいだけなら、過剰に感じるかもしれません。
- データ移行や初期設定を、社内でも外部の支援でも用意できない人。
使い方・利用の流れ
公式サイトには、無料のトライアルから公開までの流れが書かれています。大まかには次の3つの段階です。
- アカウントを作成する。クレジットカードの登録は不要で、数分で作れると案内されています。無料トライアルは、見本ではなく実際のストアとして使えるとのことです。
- ストアを作る。商品を取り込み、チェックアウトを設定し、店舗の見た目を整えます。公式はこの間もサポートを受けられると説明しています。
- 公開する。準備が整ったらプランを選んで公開します。公式によると、多くのストアは30日以内に公開し、BtoBのポータルは60〜90日ほどで公開するのが一般的とのことです。
立ち上げを手伝うサービスとして、プロジェクト管理、設計の助言、データ移行、社内向けの研修などが別に案内されていました。自社だけで進めるのが不安な場合は、こうした支援の内容も見ておくとよいでしょう。
料金・プランの見方
料金は2026年11月時点の公式サイトの表記。最新の内容は、公式サイトでご確認ください。
- Core:月額$29(年払いで25%お得との表記)。年間売上が$30K程度までの新規事業者向け。
- Growth:月額$79。年間売上が$100K程度に向かう事業者向けです。
- Scale:月額$299。複数のチャネルや市場、商品カタログを広げる事業者向け。
- Performance:個別見積もり。月額$1,499からで、年払いとの表記。
このプランの分かれ方で目を向けたいのは、売上の規模です。公式によると、年間のオンライン売上は直近12か月のGMV(受注総額から10%を引いた額)で計算されます。CoreとGrowthは上限を超えると自動で上のプランへ移り、Scaleは月間GMVの上限を超えた分に0.9%がかかると書かれていました。
決済手数料にも違いがある。Embedded Payment Providers経由の注文は手数料が$0と表記される一方、Open Payment Providerには月額の手数料があると説明されています。どの決済会社を使うかで負担が変わるため、見積もりの際に確認しておきたい項目でしょう。
申し込む前に確かめたい注意点
- 料金は米ドル表記です。円換算や税の扱いが気になる場合は、申し込みの画面で最終的な請求額を確認してください。
- 売上が伸びるとプランが自動で切り替わる仕組みです。上限額と、切り替え後の月額を先に把握しておくと安心です。
- 決済手数料は、決済会社の種類によって異なる点にも気をつけましょう。使いたい決済手段が、手数料のかからない側に入っているかを確かめましょう。
- 公式サイトは英語が中心で、日本が地域一覧に見当たりません。日本語対応や日本向けの支払い手段の有無を、事前に問い合わせてみてください。
- BtoBポータルの公開は60〜90日が目安とされています。販売開始の予定日から逆算して、余裕のある計画を立てましょう。
まとめ
BigCommerceは、画面での組み立てとコードでの拡張の両方を用意し、BtoCからBtoBまで同じ仕組みで扱えるECプラットフォームです。複数の販路や通貨、連携先を見据える事業者にとっては、検討する価値はあるでしょう。一方で、公式サイトは英語中心なので、日本語での対応状況は丁寧に確かめる必要があるでしょう。
無料トライアルは実際のストアとして使えると案内されています。まずは自社の商品数、販売先、売上の見込みを書き出し、料金プランの上限と照らし合わせてみてください。他のカートと比べる際は、手数料の仕組み、連携できる外部サービス、サポートの言語と時間帯を同じ並びで見ていくと、違いが見えやすくなります。
公式サイト:https://www.bigcommerce.com/
※この記事は、メルマガクチコミナビの編集部が、公式サイトの情報(2026年11月時点)をもとにまとめています。
